楢葉遠隔技術開発センター見学 2018年7月23日

ごみ弁連の20回総会が7月22日、福島県のいわき市で行われ、翌日23日の見学会で訪れた施設は福島県双葉郡楢葉町にある国立研究開発法人「日本原子力研究開発機構(JAEA)」が運営する楢葉遠隔技術開発センターでした。

主催者がこの施設を見学コースとして選んだ理由は、福島復興という名目で行われている住民ほったらかしの巨大な無駄遣いとそれに群がる大企業の実態の一端を分かってもらいたいという意図だったのだと思う。

この施設の見学する際に渡されるパンフレットには「東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子発電所の廃止措置に向けた挑戦」とある。要するに東電の原発事故は放射線量の高いところで行う作業が多いため、ロボット等の遠隔作業が必要なので、そのための技術開発の施設というわけである。東電の起こした事故なのにJAEAがなぜこのような施設を100億円もかけて建設するのか?実はこの施設のみならずJAEAは福島研究開発部門の施設として福島環境安全センター(南相馬市)、大熊分析・研究センター(大熊町)、廃炉国際共同センター(富岡町)、福島環境安全センター(三春町)を建設している。

これらの施設は我々の税金で建設され、これからも運用されて行くわけである。

さて施設を見学しての印象であるが、試験棟は幅60m、奥行き80m、高さ40mで内部は一見体育館のような広い空間の中にロボット性能評価のための要素試験エリア、廃炉作業を実証するための実物大の試験エリアがある。

大きな空間のなかに原子炉の模型とおぼしきものや、階段があってそのそばにロボットおぼしきものが4台くらい、ドローンの飛ばせる空間がなどが、漫然とありますといったたたずまいで、絶えず使われている気配はほとんどない。案内する職員も形式的にお客様を案内するような対応で、我々を取り巻く職員も専門家といった気配はない。所々で見る職員と思もわれる方々も手持無沙汰そうに見える。誰かが、ここの職員になりたいと話していたがそのような雰囲気であった。

このような虚しい施設の開所式には安倍総理も参列したそうである。建設費の100億の金が被災者の援助に使われたらと思わずにいられない。これは政府、大企業などが一体となって福島を食い物にしている図式の一つであろう。

 

—— たまあじさいの会「お知らせ」(2018年8月)より ——

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