日の出処分場は東京の多摩地区370万人のゴミの最終処分場です。
場所は日の出町と青梅市の境の山間の水源地に位置しここに谷戸沢処分場と二ツ塚処分場の2つの巨大内陸型処分場が隣接しています。
処分場に運ばれてくるゴミは焼却炉で燃やされた灰とプラスチック、ガラス金属などの燃えないゴミです。持ち込まれた灰は旧厚生省の廃棄物処分場指針に従って埋め立てられています。
調査対象の二ツ塚処分場
処分場に持ち込まれるもの
最終処分量の推移
最終処分量比の推移
処分場に持ち込まれている灰と不燃ゴミ量の割合は、1993年で不燃ゴミの方がわずかに多かったが、1999年には逆転し、しかも7対3と圧倒的に灰の方が上回ってきている。
処分場での作業
敷きならしの様子
灰の飛散が避けられない作業
- 運び込まれた不燃ごみと焼却灰は運搬車よりダンプされます。
- ダンプされた灰はブルドーザーによって埋立位置に運ばれます。
- 1日分の灰は一定の場所に固めておかなければならないので何度も敷きならし・転圧という作業が行われます。
埋立工法
ごみは、埋立地盤の安定化、埋立地の延命化のために十分に締め固め、覆土層をはさみながら、計画的に埋め立てなければならない。
【解説】
ごみを埋め立てる場合には、所定の埋立量が確保できるとともに、埋立ごみ層の安定化を促進し、埋立地盤の力学特性、跡地利用性および埋立作業効率の向上等が図れるように、埋立の順序や方法を適切に選定するとともに、適切な埋立機材を使用してごみを十分に締め固めなければならない。また、跡地利用性の向上等を図る上では、必要に応じてごみの種類毎に埋立場所を区分する分割埋立の実施を検討しておくことが望ましい。
さらに、埋め立てたごみの量や経時的な埋立場所の推移、ごみの種類等の記録を残しておくことが跡地利用の段階のみならず、埋立地を管理する上で重要である。
(「廃棄物最終処分場指針解説」厚生省水道環境部監修より)
全国の自治体の廃棄物処分業者はこの指針にしたがってこのような危険な作業をして補助金を受けている。したがってこのような埋立作業の際の焼却灰の飛散は全国0000カ所の処分場で同じく起こっていることになる。