青梅市多摩川流域の欅の食葉性害虫の被害は終息【2022年9月お知らせより】

2008年から始まった欅の食葉性害虫(ヤノナミガタチビタマムシ)による欅の被害は、今年になって多摩川・秋川・平井川・成木川・名栗川などほぼ全域にわたって終了した。

1977年ころ同様のヤノナミガタチビタマムシによる欅の被害が多摩川及び秋川と平井川流域に発生したことは、土屋大二氏の「東京都のケヤキに発生したヤノナミガタチビタマムシの生態とその被害」という論文にみられる。

しかし、この時の被害が発生以後何年続いて、いつ被害が収まったかについては調査がなされていない。

たまあじさいの会はエコセメント化施設からの排ガスによる植物の被害に対して広域的に調査を行っていた関係から、多摩川流域における欅の異変に早くから気が付き、原因と被害の広がりなど観察を続けた。

2015年「富士フィルムグリーンファンドFGF]の助成を受け2015年6月から2017年12月まで詳細な観察及び調査、駆除の研究を行った。
その結果は2018年に「青梅市多摩川流域の欅の食葉害虫からの救済」という冊子にまとめられた。

その後も被害の状況の観察は続けられた。
2021年には5月頃にわずかながらヤノナミガタチビタマムシによる被害は散見された。
一部の欅にわずかながら食害の痕が見られた、しかしながら通常6月頃みられる食害による落葉は一部成木川上流を除きほとんど見られなかった。

今年2022年は全域にわたりヤノナミガタチビタマムシの食害による被害から復活した年といえる。

2014年8月14日 軍畑大橋

2022年8月26日 軍畑大橋軍

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