日の出処分場周辺の水質調査報告 2017.11.5

2017年11月5日の日曜日に、参加者総勢13名で『一斉水質調査』が行われました。前日の4日には渡邊先生に竹林舎に出張していただき、水質の測定の手順、方法など、詳しくご指導頂きました。精密で正確な測定を行うためには、試験器具や試料の取り扱いに注意すべきルールがあり、それを守ることが大切なことがよく判りました。
重曹(高価な食品用でなくとも、工業用で十分と)で器具をよく洗い、勿論その前に、測定する人の手も石鹸などでよく洗って、指などの油脂をよく洗い流しておかないと、試料につくとCODの数値などが高くなってしまう恐れがあります。そして試験の器具は、重曹で洗ったあと、純水で3度繰り返して濯ぐことがルールとのことです。(純水でなくとも、スーパーなどにサービスで置いてある、逆浸透膜などでろ過された水でも代替できるとのこと)。そして、ちょっと贅沢ながら、ティッシュの代わりに試験に使用される、キムワイプでもって、水滴を丁寧にワイプ、つまり拭き取ることが大切です。ワイフは遣い捨てしてはいけないものだけど正しい測定のためには、ワイプは使い捨てです。しかし純水を拭いただけのものは、乾かして上質なティッシュとしても使えます。計測、分析にあたってはキチンと実践できるようにせねばなりません。たまあじさいの二台の電導計測器で、竹林舎の水道水を測ったら二台とも173μSv(水道水としては高めな数値ではあるものの)を示したので、ほぼ正確と判断される、とのことでした。
当日5日の午前中は水質の採取と、その測定を竹林舎内で行い、その測定結果は、その日のうちに中西さんに数値をまとめてもらいました。今年も午後二時から、瀬戸先生に講義をしていただきました。瀬戸先生はあまり体調がよろしくなかったようですが、いつも通りに判り易く、権力のおかしいものを指摘する、力強い解説をして頂きました。

*昨年の水質調査から調査地点が変更されました。二ツ塚処分場からの青梅方面への地下水汚染が懸念されて始まった調査が、10年を経てデータから見ても、現在の埋め立て事情からみても、定期的な調査の必要性がないのではという見解から、むしろ既に埋め立ての終わっている谷戸沢処分場からの水質汚染が、どのような状況であるかを調査することにしました。そのため委託調査物質も変更しました。従来のCOD−M、カルシウム、鉛、鉛(溶解性)、リン酸性リンから新たにヒ素、ホウ素、フッ素、硝酸性窒素に変えました。

<たまあじさいの会「お知らせ」(2018年1月)より>

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