日ノ出町二ツ塚エコセメント化施設周辺環境調査2021年

10年前の東日本大震災による福島第一原発の事故以来、放射能に汚染されたゴミ焼却灰の影響を調べるため二ツ塚エコセメント化施設周辺の放射線量の調査を毎月行ってきました。詳細な調査結果は、当会のホームページ等に記載されているので省きます。しかし、放射線量は、10年経って下がっている地点もみられるようになってきましたが、相変わらず変わらない地点もみられます。

例えばエコセメント化施設の北側の青梅市の馬引沢林道入口近くの地点、東側の清見沢地点、西側の地点ではそれぞれ0.1μ㏜/h前後の放射線量を毎回記録しています。なぜ、10年たっても放射線量が下がらない地点があるのでしょうか。やはり、エコセメント化施設に持ち込まれる焼却灰が放射能に汚染されているのではないのかと考えられます。
そこで、今年に入ってから調査の内容と方法を見直し、放射線量は環境放射線モニタ PA-1000 Radiから、HSF(ホットスポットファインダー)に変えグーグルマップの地図上に記録を表すことができるようになりました。

ホットスポットファインダーに表示された空間線量率

また、エコセメント化施設からの粉塵の量が、放射線の値と関係しているのではと考え、粉塵計を使って粉塵の量を測り、さらに風向風速も関係してくると考え、春からは風向風速も計測しています。また、年に一度周辺の土壌調査も行っています。これから計測を続けていくなかでその結果からどんな分析結果が導き出されるかくるのか不安です。

粉塵計による測定

なお、これらの計測手法は、福島の田村バイオマス発電所訴訟のための周辺調査を8月に行った際にも活かされています。

(文責 山口 隆幸)

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