『線量計が鳴る(朗読劇)』中村敦夫 2018.9.24 【お知らせ】

たまあじさいの会 20周年企画公演会
元・原発技術者のモノローグ
朗読劇「線量計が鳴る」

脚本・主演
中村敦夫

あなたはどれだけの真実を知っていますか

原発の町で生れ育ち、原発で働き、原発事故ですべてを奪われた。
これは天命か、それとも陰謀か?老人は、謎解きの旅に出る。

9 月24 日(月・祝) 13 時45 分 開場 14 時15 分 開演

●会場: 立川市女性総合センター アイム 1F ホール
TEL:042-528-6801  *会場へのアクセスは下記マップ参照

●主催者: たまあじさいの会、日の出の森・水・命の会、日の出の森・支える会

●入場料: <予約> 大人 800 円 高校生以下 400 円  *予約締切 9 月20 日(木)
<当日> 大人 1,000 円 高校生以下 500 円

●予約受付: 日の出の森・支える会
TEL/FAX: 042-523-7297
E-mail : hinodenomori@tokyo.email.ne.jp

 

たまあじさいの会の20周年とは?

1984 年から、人口16,000 人の東京都西多摩郡日の出町の巨大な2 つのごみ最終処分場に、都下三多摩各市町の人口4,000,000 人分(現在)の生活ゴミが、連日100 トン単位で押し寄せはじめて34 年!。1998年埋め立て終えた1つ目の谷戸沢処分場と2つ目の二ツ塚処分場の周辺は、環境汚染に見舞われ続けて30年以上!。大気による公害と思われる疾患者も数知れず、これを住民は裁判で訴えたが、行政の事業ゆえ司法機関は最高裁判所まで住民を見捨た。

そのような中、1998年自らの命は自ら守るしかない、と住民有志が環境調査の市民団体
「たまあじさいの会」を立ち上げ、汚染実態の科学的な調査を開始、数々の汚染を実証し、裁判所も環境汚染を認めざるを得ない成果を挙げている。会の設立から20年、今も処分場に集積される膨大なごみ焼却灰に含まれる、福島原発由来の放射能汚染物質を多摩川水源から東京湾まで追跡している。

 

原発事故の本質を知り、声を上げて
中村敦夫

私くらいの年齢になると、予告なしに体調不良に襲われ、そのままサヨナラということは充
分ありうる。表現者にとっては、その時やっている仕事が、結局はライフワークだったという
ことになりかねない。

となれば、貴重な残り時間を、ていねいに使いたくなるのが人情だ。私にしたって、やりた
いテーマはいくつもあるが、優先順位をつけざるを得ない。

71 歳になった年、福島の原発事故が起きた。

エコロジストを自認する人間が、この問題から逃げるわけにはいかない。しかも小中学校とい
わき市で過ごした因縁もある。とはいえ、原発事故は複雑で、多極的だ。福島に通ったり、チ
ェルノブイリに行ったり、資料集めに走りまわっているうち、どんどん時が過ぎてしまった。
やっと1幕4場の作品になったのは、2016年の秋だった。この朗読劇は啓蒙演劇というジ
ャンルに入る。情感に訴えて感情を揺さぶるのではなく、問題を指摘し観客を覚醒させ、新し
い視野を提供する。

すでに、全国各地で上演され、この後も多く予定されている。命あっての話だが、100 回ぐ
らいはやる覚悟でいる。この舞台が、原発問題の本質を知り、1人1人が考えるきっかけにな
れば、と思う。

中村敦夫(なかむらあつお)プロフィール
1940 年東京生まれ。小・中学時代をいわきで過ごす。磐城高校に入学したが、半年後に都立
新宿高校に転校。東京外国語大学を中退して俳優の道へ進み、1972 年放映の『木枯し紋次
郎』が空前のブームに。過去にニュースキャスターや参議院議員なども務め、作家としても活
動している。主な著書に小説『チェンマイの首』、同志社大学講義録『簡素なる国』など。
2015 年NHK 連続テレビ小説『まれ』に出演。

 

会場「女性総合センター・アイム」への行き方
JR 立川駅・多摩都市モノレール立川北駅から
は、歩行者デッキでつながっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました